銀河鉄道の夜

作品紹介

ケンタウル祭の夜、寂しさを抱えた少年ジョバンニは、親友カムパネルラとともに銀河鉄道に乗って、星空の彼方へ旅立ちます。 美しくも不思議な銀河の世界で、二人はさまざまな人々と出会い、生と死、ほんとうの幸せとは何かを静かに見つめていきます。 やがて列車は終着に近づき、ジョバンニはこの旅が現実ではなく、カムパネルラがもう戻らないことに気づきます。 悲しみに暮れながらも、彼は友のやさしさを胸に刻み、ひとり現実の世界へ帰っていくのでした――。 幻想的で哀しく、美しい夏の夜を描いた、宮沢賢治の傑作童話。